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和歌山県で釣り中の事故が多発!

2008年06月10日

1年半で25件の事故発生! 死亡事故の多くは救命胴衣非着用

海難時にもっとも大切なことは海面に浮いておくこと。... 海難時にもっとも大切なことは海面に浮いておくこと。呼吸の確保や早期発見など、浮いてさえいれば助かる確率はグッと高くなる。救命胴衣を着用しておけば、不意の海中転落時などに非常に効果的。釣行の際には必ず身につけておきたいアイテムだ

磯、波止、かかりに乗合船・仕立船と多くのフィールドをもつ和歌山県では、四季を通じてさまざまな魚が釣れ、地元のみならず京阪神からも多くの釣り人が訪れる。そんな和歌山県内で最近、釣り人の関係する事故が多発しているという。

和歌山海上保安部と田辺海上保安部が6月6日に発表した資料によると、県内における磯や岸壁からの釣り中に発生した事故は、平成19年に17件、平成20年は6月1日までに8件で、合わせて9人が亡くなっている。死亡事故をみると、南紀を中心とした磯での事例が多く、磯釣りでは高い安全意識を求められているのがわかる。では、波止釣りは安全なのかというと、そんなことはない。「昨年は和歌山北港でも死亡事故が起こっており、足場のいい波止釣りだからといって油断はできません」と、注意を呼びかけるのは和歌山海上保安部の警備救難課長の溝口直樹さん。

死亡事故に共通しているのは、ほとんどが救命胴衣を着用していなかった点。「誤って海中に転落するとパニックになるうえ、海水を吸って重くなった着衣がまとわりつき、泳ぎの得意な人でも溺れるケースが多い」という。海上保安庁が今年のゴールデンウイーク中に全国で調査したところ、岸壁や磯釣りをしている人のうち、救命胴衣を着用している人の割合はわずか24%と、非常に低い状況だった。

「自分の命を守るためにもまずは浮くことが大切。そのためには救命胴衣を必ず着用してください」と溝口さん。魚の動きも活発になり、今後は釣行回数が増える一方。自然と向き合う釣りは、それ相応の危険も伴うということを認識して、安全に釣りを楽しもう。

磯や岸壁における釣り人の人身事故例

発生日時(平成19年) 発生場所 事案の概要 救命胴衣の着用
1月3日
午前6時30分頃
串本町大島樫ノ埼付近磯場 磯場にて釣り場までの移動中、足を滑らせ、誤って9m下の岩場に転落。和歌山県の防災ヘリコプターにより救助 ×
1月3日
午前9時30分頃
那智勝浦町梶取埼付近磯場 磯場で釣り中、足を滑らせ、誤って海中に転落。ほかの釣り人が発見、警察官と釣り人により救助 ×
1月23日
午前7時頃
和歌山北港 釣り道具を残して行方不明となり、後日遺体で発見 ×
2月5日
午前11時15分頃
田辺市文里港 岸壁で釣り中、クーラーボックスの掛けヒモに足を絡ませ、誤って海中に転落。ほかの釣り人が発見、海上保安庁の巡視船により救助 ×
2月6日
午後6時55分
串本町大島漁港 岸壁で釣り中、足を滑らせ、誤って海中に転落。ほかの釣り人が発見、警察官により救助 -
2月16日
午前4時45分頃
串本町白野漁港付近磯場 磯場で釣り中、バランスを崩し、誤って海中に転落。ほかの釣り人が発見し救助 ×
3月24日
午後5時4分頃
和歌山下津港下津公共岸壁 物揚げ岸壁において魚釣り中、クーラーボックスを持って移動した際、バランスを崩し誤って転落。一緒に来ていた者が助けを呼び、消防により救助された ×
4月9日
午前6時頃
下津地ノ島 渡船により下津地ノ島に渡り、釣りをしていたところ、心筋梗塞を起こし亡くなったもの ×
4月13日
午前8時55分頃
和歌山港南防波堤 防波堤で釣りをしていたところ、足を踏み外しテトラポットの中に転落。消防が救助しドクターヘリで搬送された ×
5月3日
午後6時頃
美浜町付近磯場 3人が干潮時に陸路で磯場に渡り、釣りをしていたところ、満潮を迎え岸に戻れなくなった。水難救済会の所属船により救助 -
5月28日
午前0時頃
日高町方杭防波堤沖 遺体で発見された状況から、釣りの最中に誤って海中転落したもの ×
6月30日
午前11時30分頃
和歌浦漁港 事故者は磯場でタコ釣りをしていたところ、誤って海中転落し、亡くなったもの ×
7月7日
正午頃
白浜町才野付近磯場 磯場に釣り道具を残したまま、行方不明。後日、付近海域において遺体で発見された ×
10月6日
午前10時20分頃
みなべ町鹿島付近磯場 磯場で釣り中、打ち寄せた波に足をとられ、誤って海中に転落。付近航行中の渡船により救助
10月6日
午前10時50分頃
みなべ町鹿島付近磯場 磯場で釣り中、打ち寄せた波を避けようと飛び上がったところ、着地の際にバランスを崩し、右足首を骨折。渡船により救助
10月28日
午後5時頃
すさみ町周参見漁港付近磯場 磯場に釣り道具などを残したまま、行方不明 -
10月28日
午前11時頃
白浜町見草埼付近磯場 磯場に釣り道具などを残したまま、行方不明。翌日、付近海域において遺体で発見された -
発生日時(平成20年) 発生場所 事案の概要 救命胴衣の着用
1月28日
午後5時40分頃
串本町須江漁港付近磯場 磯場で釣り道具などを残したまま、行方不明。同日、付近海域において遺体で発見された
1月30日
午後0時20分頃
串本町串本港 岸壁で自転車運転中にハンドル操作を誤り、海中に転落。海上保安庁職員により救助 ×
2月20日
午後零時40分頃
白浜町舟流島 2人で手こぎボートを使用して舟流島に渡ったものの、その後、風浪により同ボートが流出し、帰れなくなってしまった。海上保安庁の巡視艇により救助
3月22日
午後7時55分
串本町潮岬付近磯場 磯場で釣り中、波に足をすくわれ、誤って海中に転落。心肺停止状態で救助されたものの、その後、病院にて死亡が確認された ×
5月4日
午前11時15分頃
日高町日高港 岸壁付近テトラポットを移動中、足を踏み外し、誤って海中に転落。付近にいた家族により救助 ×
5月17日
午後0時40分頃
有田市宮崎町仏ノ磯付近磯場 事故者は渡船で仏ノ磯に渡り、磯釣りをしていたところ、誤って崖下の海中に転落。すぐに救助されたが転落の際に頭部を打ち、外傷による脊髄損傷および低酸素脳症で翌日亡くなったもの ×
5月17日
午後8時20分頃
日高町小浦付近磯場 事故者は磯釣りをしていたところ、予期せぬ高波に足をすくわれ海中に転落、救助要請を受けた漁船が救助したもの ×
6月1日
午前6時40分頃
串本町潮岬の黒島付近磯場 磯場にて釣り中、波を受け、2m下の岩場に転落。海上保安庁のヘリコプターにより救助

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