ニューススパイラル

加太大波止の灯台に救命うきわを設置

2008年05月29日

波止は安全と思うなかれ! もう一度安全意識を高めて好シーズンを楽しもう

近畿圏の波止釣り師に人気がある加太の大波止。混雑す... 近畿圏の波止釣り師に人気がある加太の大波止。混雑する波止は危険も多く、和歌山海上保安部は釣り人などの海中転落に備え、先端部にある灯台に救命うきわを設置した。(写真提供/和歌山海上保安部)

和歌山市北部の加太(かだ)は漁業の町として知られる。特に友ケ島周辺を漁場に、一本釣りで仕留められるマダイは、「明石鯛」や「鳴門鯛」に並んで全国的に有名。釣り人にとってはそのマダイを狙った船釣りの発信基地としてなじみが深い。そんな加太の港のいちばん外側にあるのが加太港第一防波堤、通称大波止(おおはと)。波止のつけ根に淡島神社(あわしまじんじゃ)があることから淡島波止、淡島神社前波止と呼ぶ人もいる。

紀淡海峡に面しており魚種は多彩、大物も小物も四季を問わず盛況で、大阪からもほど近いことから波止釣り師たちに絶大なる人気を誇り、好シーズンには1日400~500人が釣りを楽しむという。
これほど多くの人が集まる波止のため、万が一の海中転落に備え、和歌山海上保安部は救命うきわを先端部にある灯台に設置。また、救命胴衣の着用や海上における緊急通報用番号「118番」などが書かれた看板も取り付けた。「過去には落水事故もあったところで、子ども連れで訪れる人も多く、不幸なことが起こらないようにしたい」と警備救難課長の溝口直樹さんは話す。
もともと大波止には、救命うきわや縄ばしごなどを加太漁協も数カ所に設置していたが、より目立つ灯台へ置かれたことに、「緊急時に役立つだけでなく、救命うきわを見ることで安全意識の向上につながれば」と期待を寄せている。

ちなみに海上保安庁による、防波堤灯台への救命うきわなどの設置は全国的な動き。大阪湾や紀伊水道などを担任する第五管区海上保安本部では、1.過去に海中転落事故などの人身事故が発生した防波堤 2.釣り人や地元の人が多数訪れ海中転落事故の発生が懸念される防波堤 3.海面からの高さがあり海中転落すると非常に危険な防波堤 のいずれかに該当する防波堤灯台に順次設置していっている。

磯釣りなどと比較すると安全性の高い波止釣りだが、落水などの危険があることに変わりはない。ライフジャケットの着用など、もう一度安全意識を高めて釣りを楽しみたい。

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