和歌山:寒さ増してガシラの出番/テトラ探って好アタリ
2009年02月16日 岩本佳之(いわもとよしゆき)ディープな穴を見つけよう。1匹釣れたポイントにはマキエが効果的!
2月になり、さすがに自宅のある有田(ありだ)周辺の漁港などでは、釣り人の姿がまばらになってきました。南部(みなべ)周辺では風物詩でもある梅の花が咲き、そろそろ春か? と錯覚させられますが、海の中はというとまだまだ冬の真っただ中。
まだまだ寒い冬の海だが、テトラのガシラは元気いっぱい!竿先にガツンとアタリを送ってくれる
こんな真冬の海で「近場で手軽に」と考えてまず思い付くのがテトラの穴釣り。ターゲットは、そう、食べておいしいガシラです。いまの時期はガシラの産卵期にあたり、すでに抱卵してお腹がパンパンのものも多くなっています。特に産卵前は食欲旺盛になり、目の前に落ちたエサには迷わず飛びつくほど好反応! しかしながら日中は、身を隠せるテトラやケーソンの穴の中、海底の根周りに潜んでいるため、岸からの釣りだと直接そういったポイントに仕掛けを投入する「穴釣り」や「際釣り」がメインになります。比較的簡単な道具と仕掛けで楽しむことができるので、釣りをはじめられたころに経験された人も多いのではないでしょうか?
そんな岸からのガシラ釣りの中でも、テトラ(消波ブロック)で形成された穴(すき間)は一番の好ポイント。底付近まで落ちる、できるだけ深い穴に仕掛けを投入し、中に潜んでいるガシラを探っていきます。竿は長さ1mちょっとのテトラ釣り専用タイプが使いやすいですが、長すぎなければどんな竿でも対応できます。仕掛けは丸玉オモリを道糸に通し、サルカンを介してハリス15cmほどをつけただけのシンプルな1本バリ。穴の中に直接仕掛けを投入するので、道糸は最低でもナイロン3号以上、ハリスもフロロカーボン4号くらいが無難です。オモリの重さは5号前後。仕掛けがスムーズに投入できる重さならOKですが、できるだけ軽いものを使うと反応が良いような気がします。エサはサンマやサバなど魚の切り身がおすすめ! イカの短冊やオキアミでも十分釣れます。
ここでプチ裏ワザをひとつ。1匹釣れた穴に小さく切った魚の切り身やオキアミを少し撒いておくと集魚効果があり、ひとつの穴で数釣りできることがあります。穴とはいっても海中ではすき間があったり、ひらけていたりするので、周辺にいるガシラを寄せる効果があります。ただ重要なのは「釣れた穴で!」ということ。1匹でも釣れたということは、ガシラにとって身を潜める条件が整っている証拠。釣れない(=条件の悪い)穴にいくらマキエをしても、効果はないのでご注意ください。
もちろん、テトラという足場が良いとはいえない場所での釣りになりますので、安全の確保や救命具の着用、また無理をしないで複数人での釣行をおすすめします。釣った後は、おいしくいただくのも楽しみの一つ。煮つけや唐揚げ、大きければ刺身やお寿司も絶品なガシラ。寒いからって閉じこもっていたらソンですよ!
紀ノ川ではシーバス。潜行レンジ別にルアーを用意
紀ノ川河口では産卵後のやせた個体だが、シーバスが好調に釣れている
紀北の河川ではルアーでのシーバスが好調です。産卵を終えたばかりのやせた個体が多く、少しずつ体力を回復させている状態ですが、紀ノ川(きのかわ)を中心に好釣果が続いています。時間帯は夕方以降、夜がメインですが連日70~80cmを超える良型が釣れています。ポイントの条件としては、やはりエサとなるベイトフィッシュの存在が重要で、小規模河川の流れ込みや水門、橋脚周りといったポイントが有力です。そういったポイントに、さらに地形的変化が重なるようなところは、捕食を意識したシーバスがついていることが多く、また、回遊してくる確率も高くなります。産卵後で、体力を消耗しているシーバスが多いため、ルアーを引くスピードはスロー気味に。また、ルアーの追尾距離(発見し追いかけてくる距離)も短いことが多いので、ルアーは潜行レンジ(泳層)別に、数種類用意しておいたほうがよいでしょう。
寒い寒いという中でもホットなポイントはあるものです。状況を観察し、大型シーバスをゲットしましょう! 気温の低下する夜の釣りですので、防寒対策は万全に。また、ウエーディングをする際は、フローティングベストを着用し、安全な釣りを心がけてください。
岩本佳之(いわもとよしゆき)1981年生まれ。GANCRAFTソルトプロスタッフ。ホームは紀北から中紀一帯。ソルトルアーを幅広くこなすうえ、エサ釣り全般にも精通。




