岡山:寒中夜投げコイチにクロダイ/島しょ部は小磯で半夜のメバル
2008年12月11日 中田康竿(なかだこうかん)まだ晩秋の塩飽の海。投げ釣りではにぎやか五目釣果
塩飽(しわく)の海では12月初旬の海水温が約14度、これは過去30年のデータから見ると若干高い数値である。そんな中、倉敷ツロットサーフの納竿月例会が12月7日に塩飽諸島の本島(ほんじま)で開かれた。結果は、というとカレイはそろそろ終わりの感。しかし、コブダイの大アタリに始まってコイチ(ニベ)、シロギス、アイナメの大物も姿を見せ、楽しい五目釣りができたようである。つまり塩飽の海はまだ晩秋、ということだ。渡船は倉敷市下津井方面からきりしま丸(TEL086・479・7959)など。
さて、年末年始の長い休みには遠出を計画の人も多いだろう。が、我がホームグラウンドの釣りも捨てたものではない。潮が複雑に流れるこの海域では四季折々の釣りが楽しめる。投げ釣りだけでなく磯フカセのクロダイ、ルアーを振ってのスズキ釣り、風のない半夜のメバル(ウキソ)釣り、陽だまりの小磯で楽しむウミタナゴなどあらゆる釣りができるのが塩飽の海である。
熱い釣果が期待できる寒中の夜の投げ釣り。倉敷ツロットサーフの井上さんは昨年の正月、防寒をしっかり着込んで頑張り50cm級のクロダイをゲット
狙いを絞る磯釣りやルアー釣りなどと違って、投げ釣りではこれからしばらくは釣りモノが非常に少ないシーズンに入る。そんなときだからこそ、ちょっとマニアックな釣りが面白い。酔狂な、といわれようが夜釣りをやってみよう。まずコイチである。倉敷市の鷲羽山(わしゅうざん)の東にある、大畠(おばたけ)海浜公園の護岸や波止からがお勧め。北西風を背に受けるのでいい釣り場だし、過去の実績は十分だ。中~大潮まわりに分がある。私は以前1月中旬に54cmの良型を釣っている。エサはマムシを用意すること。
毎回紹介している高梁川(たかはしがわ)河口ではクロダイ、キチヌ(35~50cm)にスズキ(60~85cm)が釣れる。エサはスーパーコウジ(輸入ユムシ=1匹100円程度)を半夜で10匹も用意すればこと足りる。大潮から中潮で夜の潮が大きいほうがよく、干潟が沈んで水深50cmもあればアタックしてくるので面白い。この一帯はいまの時期、25cmを超えるような大型のマハゼも狙えるので、アオイソメを持っていくのもいい。そう、天婦羅ではなく刺身でいただく夜のマハゼ釣りも風流ではないか。
好ターゲットが投げ釣りで狙える高梁川河口。風のない夜限定だが、水島側ではスズキがアツい。JFEスチール水島製鉄所西門近くの護岸がお勧めポイントで、沖にのびる石積み周りが狙い目となる
その高梁川河口だが今回は風のない夜に竿が出せる水島(みずしま)側を紹介しよう。JFEスチール水島製鉄所西門近くの護岸から竿を出すのがお勧めだ。水深があまりなく干潮時は干潟となっているポイントだが、その干潟が隠れ、夕闇が迫れば好釣り場にかわる。沖にのびている石積みももちろん水没するのだが、この付近が狙い目だ。五分満ちから満潮までと、引きっぱなにアタリが出る。ここでの本命はスズキで、数は少ないが70~80cmといった比較的大物が多いのがいい。ここは夜、西門が閉じられるので堤防端に駐車ができる。数カ所ある階段から降りて釣るが、整備された護岸なので足場はスニーカーでもOKだ。最近、沖合を浚渫(しゅんせつ)し、ミオ筋が若干深くなっているので以前にも増して楽しみがある。
小磯の釣りではメバル釣りが楽しい。風のない日、午後5時頃の渡船に乗り、午後10時半頃に迎えが来るコースがお勧めだ。1人でも渡れる近郊の島しょ部がいいだろう。その日その潮でポイントは大きく変わるので、船頭さんによく相談しよう。
昼の釣りではアイナメ、カレイが普通だが、あえてシロギスを狙って島へ渡るキャスターもいる。本島や濃地(のうじ)諸島の水深のあるポイントに入れば25~28cmが狙って釣れるはず、これもまた楽しいと思う。ただ、コブダイの大アタリには注意が必要だ。ルアーではスズキがいい。時折ヒラメも釣れているようで短時間の釣りを楽しむ釣り人の姿をよく見かける。潮がよく当たり、湧き上がるようなポイントが狙い場だ。
中田康竿(なかだこうかん)1947年生まれ。釣りなら何でもやるマルチプレイヤーだが、投げ釣りが好き。通称キャプテン。倉敷ツロットサーフ所属。ブログ「キャプテン康竿の独りごち」




