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ウキ釣り必釣春のデカイカぶった斬り
投稿日:2008年04月10日
2kgオーバーの大物を効率よく取り込むためのウキ釣りなんです
いきなり胴長43cmの特大級を仕留め「どやっ! 釣れるやろこのウキ仕掛け!!」とヒートアップ。さかむらイカダのカセは2~3人が竿を出せるサイズ。船着場で乗り込めばそのままポイントまで曳いていってくれる
和歌山県日高町津久野の「さかむらイカダ」が開業したのは今から11年前。そのオープン当初からここに通い詰めているアオリイカ釣りのスゴ腕がいる。大阪府堺市在住「アオリのハマちゃん」こと浜中基秀さんだ。過去には一日でトータル14ハイ、なんと総重量32kgを釣り上げたこともある。この釣り場では知らない人はない有名人なのだ。
春のアオリイカといえば、ホンダワラやワカメに産卵するため、浅瀬に上がってくる大型が多い。胴長は40cm、重さは2.0kgを超えるものも少なくない。そんな大イカを浜中さんはウキ釣りで狙う。アジを抱いた大イカを効率よく取ることに徹した、熟練のスーパーテクを解説してもらった。
同行させてもらったのは3月30日。毎週欠かさず釣行している浜中さんだが、前週はボーズだったという。「急に水温が下がってなぁ。そりゃもうショックやった。帰りの運転なんてアクセル踏む気力も無くなってしまうくらいヘロヘロやったもん。せやけど、今日は水温が上がってきてるらしいし、昨日までの風も収まってるからいけると思うで」午後は雨になるかもしれないという予報だったが、さほどの降水量ではないようで、釣りに影響はないだろうとの見通しだった。
竿は3本。アジの泳ぎが制限される釣りだから数でアピールする
カン付きチヌバリの鼻掛けでアジをセット掛けバリはフリーで垂らしておく。投入時は絡みを防ぐためアジ、オモリ、ウキの順に着水するように操作すること。浜中さん手作りのウキは発泡製で白地に赤のマーキングが見やすかった
朝一番、渡船乗り場に到着すると、予報に反して早くも雨がポツポツ落ちてきた。早い降り出しに若干の不安を感じる。そんな中、出船準備が整いイカダから順に渡船開始。次にカセをポイントまで曳航する。浜中さんがいつも乗るのはカセ。船長から「ハマちゃーん、ここでやってみてー」と声がかかったところでアンカーを降ろして船を掛ける。カセの大きさは幅が約2m、長さ約7mと結構ゆったり。2人で乗って一日釣りをするのに十分な広さだ。
準備に取りかかったら早い。ものの3分ほどでセット完了。出した竿の数は3本。磯竿の1.5~2号にリアドラグ付きのスピニングリール4000番を選択。道糸はナイロンラインの3号、ウキ止め糸を結び、シモリ玉ではさんだ遊動式の自作発泡ウキを付ける。その下にはウキ止めゴムをヨウジで止め、丸玉オモリの3号をラインに通す。サルカンで連結されたハリスはフロロカーボンの2.5号を2m、そこにカン付きチヌバリ3号を結び、さらに20cm伸ばした先端に掛けバリをセットすれば完了だ。
生きアジを鼻掛けにして投入する。投げる距離は15~25m。「いつもはじめはウキ下を3ヒロに合わすねん。でも干満の差で当然水深が変わるし、アジの泳ぎ方もいつも一緒ちゅうわけやないんで、常に調整せなあかん」要は、海底に生える藻の頭スレスレをアジが泳ぐようにする。3ヒロを基準として、根掛かりの様子を見ながらウキ止めを上下して、タナを決めていく。それがしっくり決まればイカの波状攻撃が期待できるのだ。しかもヤエン釣りと違って、ヤエンを入れる手順がひとつなくなる分、アジを抱けば高確率で取り込むことができる。浜中さんがこの釣りにこだわる理由はここにある。
しかし、弱点もないわけではない。ヤエン釣りに比べアジの泳ぎが制限される。広範囲にアピールしてくれない分、イカがアジを抱く確率が低くなるし、風が強いときは、釣りにならないのもネックである。幸い、この日は無風だった。アジの泳ぎのアピール不足については、竿を複数出し、数を増やすことでカバーする。
こだわりの掛けバリ
浜中さんのこだわりは掛けバリ。必ずいつも使用しているのが、「イカつーるNo.1」のMサイズ(カツイチ)だ。エギング、ヤエンとさまざまなアオリイカ釣りを経験してきた浜中さんだが、この場所ではこのハリを使ったウキ釣りがベストだという結論に達した。形状はオーソドックスな6本イカリ、そしてサイズはMが一番使いやすいのだそう。バランスがよく、強烈なアワセでもハリが延びることがない。「これじゃないとアカンねん」とのことだ。ちなみに、過去にこのハリで何匹もの3kgアップを上げてきた実績がある。根掛かりでロストしてしまうことも考えると、いつも10本以上は持っておきたいアイテムなのだそうだ
掛けバリの位置を自在に調節
エサのアジの大きさによっては掛けバリの理想的な位置が微妙に変わってくる。浜中さんのようなベテランは、その場でアジの大きさにあわせた仕掛けを手早く作ってしまうわけだが、初心者や仕掛けを作る時間がない忙しい方にはこんな便利な市販のウキ釣り用仕掛けもある。浜中さんが作る仕掛けとほぼ同じタイプの「イカ一番No.2」のMサイズ(カツイチ)は、アジをセットするハリが編み込みの移動式になっている優れもの。アジの尾ビレに掛けバリが引っかかると、元気に泳がなくなってしまうが、この仕掛けならアジの大きさにあわせて使いやすい位置に動かせる
浜中さんアオリイカ・ウキ釣り仕掛け







