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秋はマルチに 沖釣りチャーター 納得の大アジ

投稿日:2008年09月11日

秋はマルチに 沖釣りチャーター 納得の大アジ

ボイルするサワラならルアーが手っ取り早いがキャプテンのおすすめはサビキノマセ

和歌山港の南奥、西浜の大浦から出船する海竜は真っ赤... 和歌山港の南奥、西浜の大浦から出船する海竜は真っ赤な水軒大橋をくぐり、水軒一文字を左に、青岸を右手に見ながら紀北沖へと船首を向ける。キャプテンは中井一誠さん。ルアーマンとして有名だが「和歌山の子は何でもするんやわ」というように、中井さんも若いころから紀州釣りにヌカ切り、磯釣り、投げ釣り、ルアーと一通りの釣りを、それもとことん経験している。釣り人の心が痛いほど分かる船頭さんなのだ

「そやっ、えらいこと思い出してしもたわぁ~」「僕、とっくに気が付いてましたよぅ~」と、ふたり顔を見合わせて、吹き出しそうになってしまった。なにせ、とにかく相性が悪いのだった。ふたりで釣りに行くと当然本命はほとんど釣れず、多人数のグループ釣行でも、ふたりが入っているだけで全体の釣果もよろしくない。さらに「今日はアイツおらへんのに、さっぱり釣れん。おかしいなあ」と磯から帰りの渡船に乗り込んでバッタリ。そのときお互い初めて、同じ渡船区で釣りをしていたことを知り、「そうやったんか…」と丸ボーズなワケを妙に納得してみたり。「そういえばメバルの取材のときも、だれかさん竿折っちゃったよね」というだれかさんとは、あのカリスマルアーマンにしてマルチ磯釣り師、現在は和歌山港を基地とする釣船「海竜(かいりゅう)」のキャプテン・中井一誠さんだ。

海竜はチャーターオンリーの小型フィッシングボートで定員4人と少人数しか竿が出せないが、その分小回りがきくので、小場所、小さな魚礁でも問題なく攻められる。自由に釣りが楽しめるのもうれしい。ターゲットは、そのときどきで釣れる魚の中から好きに選べるし、出船時間も相談すれば、かなりの無理を聞いてもらえる。前後のスケジュール次第だが、夜半からの釣りなども可能なのだとか。釣り方もエサでもルアーでもお好み次第。キャスティングでマグロをリスキーに狙ったり、フライでやるシーバスとか、フカセの夏グレとか、とにかくマニアックな船長のもとにはマニアックなお客さんが集まってくる。流行の鯛ラバもOKだし、アオリイカのエギングも大丈夫。胴突きのカワハギ狙いに、紀州ではおなじみの、かかりのウキ流し釣りもいける。

そんなマルチな海竜が船を出す海域で、8月末から食いが上向いてきたのがサワラだ。日によってはボイルが見られ、メタルジグを遠投して釣ることもあるけれど「サビキノマセが面白いんちゃうかな」という中井さんのすすめもあって今回はエサ釣り。釣れるサイズは80cmクラスとなかなか立派、アジやイワシを飽食し、脂のりのり新鮮な刺身が抜群にうまいという、マジおいしい話に舌なめずりしながら、有田市の岩本佳之さんと9月3日の午後2時、海竜に乗り込んだ。

ロッドは柔軟なベイジギング用。鋭いサワラの歯…仕掛けどうする? チモトにビニールパイプ!?

スパンカーを立て流し釣り。小アジの群れを探しながら... スパンカーを立て流し釣り。小アジの群れを探しながらまずはサビキノマセ。小アジを掛けてサワラからの反応を待つ。船を流しかえるときには、いったん仕掛けを回収するので、そのたびにエサの小アジを食わせないといけない。「サワラがボイルしたらジグ投げてみて」とキャプテンが岩本さんにアドバイス。ヒラソウダがボイルするときもあるねん。あれもめちゃウマイからなあ。昨日はあのへんでザワザワッと出てきたよ…

和歌山港のずーっと奥、赤い水軒(すいけん)大橋をくぐってさらに奥、紀州徳川家第十代藩主徳川治寶(とくがわはるとみ)により造営された松を主体とした約3万3000㎡におよぶ大名庭園である養翠園(ようすいえん)の真向かい、地名でいうと和歌山市大浦(おおうら)にある船だまりから海竜は出船する。水軒一文字と紀ノ川(きのかわ)河口の青岸(あおぎし)の間を抜けて沖に出ると、関西をゆっくりと通過した低気圧の影響で北西の風がぼちぼち吹き出していた。紀北エリアは西に開いた地形のため、西寄りの強い風が吹くのは、あまりよろしくない。小刻みに船底をたたく波のリズムは心地よいが、ときおりイレギュラーでドスンとお尻を打ちそうになる。以前、船首で油断していて尾てい骨を強打、見事にヒビが入ったことがあるので、お気を付け召されよ。2カ月間、そりゃ痛かったのなんの。車の運転が特に大変だった。

今回、岩本佳之さんには念のためルアータックルも持参してもらった(ヒラソウダのナブラが出たときにキャスティングで攻める)が、僕は身軽にクーラーひとつ。タックルは海竜でレンタルできるのだ。ちなみに今回貸してもらったのは、ベイジギング用の軟らかい6フィートロッドに、小型のベイトリール。船竿を用意するならムーチングアクションの竿がいいだろう。ラインはPE0.8号が巻いてありフロロの30ポンドリーダー3mが接続ずみ。サビキノマセ用の仕掛けも船内で購入OKだ。

キャプテン特製の仕掛けは幹糸、ハリスともフロロの6号で、カラマンビーズを介してエダスの長さは20cm。管付きチヌバリ4号使用のスキン+フラッシャーサビキで、チモトにはサワラの歯に備えて3cmほどビニールパイプを通してあるが、「気休め程度かもなあ…」とキャプテンもまだ試行錯誤中の釣りなのだ。掛かりどころがまずいとゴツッと当たった瞬間に切れてしまうという。サワラより先にエサの小アジを食わせなければいけないから、それ以上の太仕掛けにはできない。

出船港詳細
出船港

和歌山市西浜


【交通】阪和自動車道の和歌山インターで下り和歌山県庁、和歌山港方面へ。県庁を過ぎフレンドリーが目印の加納町の交差点を左折したら、しばらく直進。長路の交差点で斜め右、雑賀崎方面へ。養翠園前のバス停を過ぎてすぐ。大浦バス停手前、派出所前の鉄扉を開けて岸壁内に入る

タックル詳細
タックル

ソフトなソリッドトップがベストマッチ

ソフトなソリッドトップがベストマッチ

使用したロッドとリールはソルティスト・ベイ・ジギング661HBXとミリオネアICV 100R、ソルティスト・ベイ・ジギングST-BJ601HBとベイヤード150の組み合わせ(すべてダイワ精工)。ロッドはともにタチウオ、シーバス専用のジギング・ベイトモデルでソフトなソリッドトップがノマセ釣りや口切れ多発の大アジ釣りにもマッチング。ミリオネアICVの方はカウンター付きの船釣り専用機。ベイヤードはベイジギング専用のリールでクラッチレバーを押している間だけスプールがフリーになる棚クラッチはタナ調整がカギのサビキノマセにも有効

仕掛け詳細
仕掛け

サビキノマセ&大アジ仕掛け

サビキノマセ&大アジ仕掛け

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