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食い渋り時こそ 腕の見せドコロ!! 船カワハギ釣り
投稿日:2010年02月09日
来た来た本命アタリも集中力欠き痛恨のミス!!
カワハギ研究会と銘打たれた今回の釣行に参加したのは13名。切目崎の沖から徐々に北上する形で、カワハギの魚信を探っていった
出船からすでに3時間が経過した午前10時、ようやくコツンと、らしいアタリが出た。待ちに待った、これぞ待望のアタリ。迷わず、素早く、ロッドの握られた右手を空に向かって突き上げ、アワセを決める。グンと重みが乗って、激しい抵抗がはじまるはずだった。しかし、それまで散々トラギスやエソにもてあそばれ、集中力が切れていた。アッと思ったときにはすでに、本命であろう相手の反応は消えてしまっていた…。
ここは和歌山県印南町にある切目崎の沖合。水深は「30m」や「35m」、「40m」と、流しかえるたびに船長がアナウンスしてくれている。この釣りでは少し深場の部類に入る。京阪神の船釣りファンが集まった阪神沖釣クラブのメンバーが、浜ノ瀬漁港(御坊市)を基地とする福丸観光漁業の船を仕立て、カワハギ釣りを楽しむということで同船させてもらったのだ。釣行したのは1月24日、出船は午前6時半。13名の参加ということで、大小2隻の船が用意され、5名と8名にわかれて乗船。僕は大型の8名のほう、右舷トモから2番目の釣り座におじゃました。
仕掛けにエサにアプローチ…考え出せばキリがない
大きい方の船での一番乗りは阪神沖釣クラブ相談役の和田さん。良型をキャッチしてこの笑顔。下はカワハギ名人の浅井さんで、当日も仕掛けやエサに工夫をこらし、着実に数をのばしていった
カワハギ釣りの面白さは、エサ取り上手相手に、いかにうまく掛け合わせられるか。コツンとアタリが出たときに素早く反応し、ググッと重みを乗せることができれば、顔がにやけたり、ほくそ笑んだり、とにかくうれしい。もちろん、その楽しさをより多く味わうために、アタリの回数を増やす工夫や、アタリをきっちりとらえる努力を、仕掛けやエサに繰り広げるわけだが…。
関西の場合、船カワハギの本場である関東に比べ、「しばり」が緩いのが現状だ。関東では、仕掛けは胴突き3、4本バリ、エサはアサリのむき身という、しばりというか、基本となるスタイルがあり、そのなかで工夫がなされていく。タックルや仕掛けの選択、アプローチなどだ。それはそれは、細かい部分を突き詰めていく。その点、関西ではいい意味でも、悪い意味でもまだまだ何でもOKな状況で、仕掛けそのものやエサといった大きな部分も、選択の余地がある。海底に埋もれたエサを掘り探すカワハギの映像をみて、エサが底をはうようにとテンビン仕掛けを使う人。エビ餌を使ったほかの釣りでカワハギが多数掛かってきたことから、ブラックタイガーやシラサエビを使う人、さまざま。いろいろ工夫できるけど、幅がありすぎて困ることもある。
面倒くさがりの僕は、オーソドックスな胴突き3本バリ仕掛けに、ボイルタイプのアサリのむき身をセレクトした。こだわりとしては、30cmクラスの大型も出るエリアだけにハリスは2.5号以上、そしてハリは吸い込みやすい丸セイゴタイプを使ったことぐらい。エサのアサリをつけて、仕掛けを海底まで沈める。しかし、30分経っても、1時間経っても、アタリらしいアタリは返ってこない。
時合い以外のアプローチが釣果のわかれ目
釣る人はちゃんと釣るわけで…飛び入り参加の嫁さんは得意のシラサエビを使って良型カワハギをゲットしていた
当日は冬場にしては穏やかで、風は強いものの波はそれほどでもなく、海上の条件はよかった。船長はつねに釣り人全体を見渡し、どこで、だれが、何尾のカワハギを釣ったかはもとより、本命らしきアタリにも目を光らせている。そして反応がない場合、ポイント移動を決意する。この日は朝からポイントの移動が多かった。いっとき、午前8時すぎに30分ほど、アタリがパタパタと続いた。クラブの相談役である和田さんや、カワハギ名人の浅井さんが20cm超の良型をキャッチ。あとで船長に聞くと、「あのときだけ、潮が動き、食いが立った」という。
この日は全体的に低調だった。潮がまったく動かないのだ。それまで、カワハギという魚は潮の影響をあまり受けず、つねに一定の食い気があるものだと思っていたが、そうではなかった。ものの見事に食い渋り。ちょうど潮が動き、食いの立ったというその時間帯は、カメラを持っていたためアタリに出合うことはなかった。その後、反応があってもトラギスやエソという激シブ続きで、迎えた冒頭のシーン。たった一度(と思われる)のチャンスをも、逃してしまった。
アタリ1回はアピール不足が原因か?
数こそ少ないもののきっちり釣果を出していかれる沖釣クラブメンバーのなかに、見覚えのある顔が。相談役をまかされている今井浩次さんも、なんとか1尾釣り上げてホッ
この食いの渋い状況のなか、釣る人はちゃんと釣っていた。名人・浅井さんは6匹の良型をキャッチしており、ほかにも3匹、4匹の釣果を上げた方が多数おられた。カワハギ釣りで竿頭が6匹といえば、本当に状況の悪いとき。それでも釣り上げる人は何が違うのか。アタリに対する意識を高いレベルでキープしておくのはもちろんのことだが、アタリの回数そのものを増やすことにも注力していた点だと思われる。正直、もう少しアタリの多い状況であれば、アタリにだけ集中して一発必中で狙っていくスタイルもアリだろうが…アタリが出てこそのアワセなわけで、当日の場合、僕はアタリを出させる工夫が足りなかったのだと、釣果なく船を下りる際、大いに反省&後悔。こんなときこそ、何でもOKな関西エリアだからこその工夫を、試してみればよかったのだ(実際、テンビン仕掛けを試した人は、きっちりと釣果を上げておられた)。
で、全体を見回してメンバーの多くがアピール力のアップとして使っていたのが、波止の夜釣りで使う発光体・ケミカルライトだ。これを仕掛けにセットすることで、アピール力に差がついていたよう。浅井さんも発光体愛用者の一人で、仕掛けには2つものケミカルライトがセットされてあった。次回は必ず、ケミカルライトを持っていこうと心に決めた瞬間だった。(編集部)
食い渋り時こそ 腕の見せドコロ!! 船カワハギ釣り おわり
浜ノ瀬漁港(和歌山県美浜町)
【交通】当日は和歌山県美浜町の浜ノ瀬漁港を基地とする福丸観光漁業(TEL0738・23・1091)にお世話になった。浜ノ瀬へは阪和道の御坊インターを出て、すぐの信号を右折。日高川に架かる野口新橋を渡って最初の信号を左折、そのまま直進して国道42号の天田橋北詰の信号を右折。国道42号を大阪方面に戻って2つ目の信号「名屋町3北」の交差点を左折すると、約300mで浜ノ瀬漁港。仕立船の料金などは要問い合わせ
小型電動リールってセレクトもアリかも
当日のタックルは1.8mの船カワハギ船用ロッド(オモリ負荷30号)にPE0.8号を巻いた小型両軸リールの組み合わせ。よりアタリがダイレクトに伝わるように硬めの竿を使ったが、当日のような食いの渋い状況で、1尾とのやり取りが重要な場合は、少し軟らかめのほうがよかったかも。またリールについてだが、和田さんはダイワの小型電動リールを使っていた。当日のように30mを超える水深や、巻き上げ回数の多いときには大変便利で、今後、使う人が増えてくるかも。ロッドとのバランスも悪くなかった。仕掛けは胴突きの3本バリ。幹糸4~5号、ハリス2.5~3号でハリは丸セイゴタイプの7号前後を使用した。集寄(しゅうき)は反射板を主に用いたが、中オモリを使ってハワセ釣りをするなども食い渋り時には効果的。って、自分が釣れてないのだから説得力なし
浅井さんはツインケミカルライト作戦
カワハギの海中映像などをみると、まずはじめにピンクやゴールドのオモリに興味をもち、そのあとにエサへ興味を示していた。それがすべてかどうかはさておき、カワハギは好奇心の強い魚だと思われる。よってさまざまなアピール作戦に効果がありそうで、阪神沖釣クラブでは多くの人が発光体・ケミカルライトをセットしていた。光りがカワハギを呼び寄せるのか、6匹釣った浅井さんは2つもセット。関東エリアのカワハギ釣りでも使う人が増えているようなので、次回はぜひとも試してみたい







