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日ノ岬沖水深60m カンパチの一撃 興奮ノマセ釣り
投稿日:2009年09月29日
竿先が異常に震えだしたらドキドキ!
同サイズのメジロよりも馬力があり、スキあらば根に潜ろうとするのがこのカンパチ。最初の「ひとのし」への対応がキモとなる
「プッ」という合図とともに、リールのクラッチをオフにし、素早く仕掛けを落とす。船長の指示ダナは35m。それまでに、ふっと仕掛けの落下が止まって竿先がブルブルと震えだしたらしめたものだ。
軸を平打ちにしただけのシンプルなハリに、エサとなるイワシかアジが飛びついた証拠だから、そのままするすると底まで下ろし、1mほど底を切ってアタリを待つ。やがて、竿先が異常に震えだしたら要注意。サビキのハリに掛かった小魚に、大きな魚食魚が接近中という前アタリなのだ。
来るぞ! 来るぞ! 来るぞ! 竿を手にして身構えていると有無をいわせぬ強引さで、竿先が海面にめり込む。こんな事態に備えてリールのドラグは、あらかじめ緩めにセットしておくことだ。さて、相手が50cmまでのシオならあわてることはない。竿を立て、リールを4、5回巻けば根を切ることができるから。
しかし、相手が70cm近くあるカンパチだと一筋縄ではいかない。同じ大きさのメジロよりはるかに馬力があるのはもちろん、スキあらば根に入ろうとするから質(たち)が悪い。で、最初の「ひとのし」をどうかわすかで勝負が決まる、そこがカンパチ釣りの醍醐味でもあるのだ。
トウフでなくてトフ。まずは小魚を食わせる
朝イチ、日ノ岬沖のトフには多くの船が集結。幸先よく63cmのカンパチを仕留めたあとに続いたのは、大ドモで竿を出していたオール阪神さんで、こちらは一回り大きな67cm
和歌山県美浜町の浜ノ瀬(はまのせ)漁港。ここに、「にいさんいれぐい」の電話番号でおなじみ、福丸観光漁業がある。持ち船は三隻、一番の大型船は第一福丸で福田潔船長が操船、第二福丸が福田隆治船長、第五福丸は若くて独身の福田隆司船長が繰船する。9月16日はメンバーが3人だったので、一番小さな隆司船長の船に乗ることになった。
「シオは朝の一時しか食わんから」というので、夜明け前に出船した。目指すポイントは日ノ岬の南側にある人工漁礁のトフ。豆腐のような形をしたコンクリートブロックが沈められているので、こんな呼び名がついた。それならトウフと呼べばいいのにと考えるのはお節介な奴だけ。浪速っ子に負けず劣らず、紀州の漁師も言葉を縮めるのが大好きなのだ。ほどなくトフに到着。それぞれが持ち場についた。
「ベイトのタナは、20mから40mぐらいまで。エサが付いたら底まで下ろして、1mぐらい底切って待って下さい」釣り方は単純明快だ。サビキバリをエサ(となる小魚)に食わせて底近くまで下ろし、あとはアタリを待つだけ。難しいのはいかにしてサビキのハリにエサを食わせるかだ。
福丸流のサビキノマセ仕掛けは実にシンプル、全長5mの幹糸に1ヒロ間隔で3本のシルバーメッキされたハリがついているだけ。サバ皮やハゲ皮はもちろん、ティンセルと呼ばれる光り物さえない。この仕掛けを勢いよく落として小アジなどのエサに反射食いさせるのが奥義なのだ。
エサとなる小魚ヒット!どうぞいつでもいらっしゃい
朝の時合いが終わり、エサの食いが悪くなってからはポイントを転々。これが奏功してメジロやシオ(カンパチの小型)を追加
朝の一時は、ベイト(イワシと小アジの両方がいた)の活性が高かったから、あまり苦労せずにエサを食わすことができた。隆司船長は、魚探をにらみながらベイトの下に写っているのはカンパチかもしれないから、早くエサを食わせて底へ下ろせとしきりにアナウンスしている。
その直後、うまくタイミングがあって45mぐらいのタナでエサが食った。トフの水深は60mほどあるから59m付近まで仕掛けを下ろしアタリに備えた。何が食ったのか分からないが、竿先が常に小刻みに震えているからエサは元気だ。
「さあ、どうぞいつでもいらっしゃい」と待っている間が、この釣りで一番わくわくする瞬間である。竿先の動きが「ぷるぷる」から「ぶるぶる」に変わった。ときどき竿先がハネ上がったりもする。間違いなく魚が食いに来ている、と思った瞬間、竿が胴からひん曲がった。と同時にスプールからずるずると道糸が出ていく。
「やばい、糸を出しすぎると根に入られるかも」まっ先に考えたのがこれだった。最初のひとのしに備えてドラグを緩めに調節してあるから、サミングしながら引きに耐えた。底を4、5mも切ってしまえば、あとは引きを楽しみながら上げられる。船長のタモに難なく収まったのは、63cmのシオ? いやカンパチ(本人はそう思いたい)だった。
浜ノ瀬漁港(和歌山県美浜町)
【交通】当日は和歌山県美浜町の浜ノ瀬漁港を基地とする福丸観光漁業(TEL0738・23・1091)にお世話になった。浜ノ瀬へは阪和道の御坊インターを出て、すぐの信号を右折。日高川に架かる野口新橋を渡って最初の信号を左折、そのまま直進して国道42号の天田橋北詰の信号を右折。国道42号を大阪方面に戻って2つ目の信号「名屋町3北」の交差点を左折すると、約300mで浜ノ瀬漁港
日ノ岬沖のサビキノマセ仕掛け
カンパチの力に負けないパワフル仕様
タックルは、カンパチやメジロに合わせてパワーのあるものを用意。ロッドは大型青物狙いにも難なく対応できるパワーを持つ、海攻メジロリミテッドをセレクト。これにリールは新製品の電動丸1000ヤリイカSPを組み合わせた。ヤリイカSPは、電動リールでは珍しくボールベアリングを7個も採用したため、スプールの回転が滑らかで仕掛けの落下が早いのが特長。しかも、ほか電動丸1000シリーズより馬力があるので、カンパチを狙っても十分こたえてくれる。深ダナを直撃する釣りにはぴったりだ。また大物とのやり取りは余裕を持って望みたい、というわけでバッテリーは大容量の電力丸10Ahを持参した。カンパチが相手でも3、4回の釣行は充電なしでもOK(いずれの製品もシマノ)







