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瀬戸内海東部開幕 大型アオリイカ エギング好発進
投稿日:2010年06月18日
仕事前の短時間勝負=朝練スタート!
当日の釣り場は瀬戸内東部、香川県と徳島県の県境近くにある、三津トンネル東側のスロープ。写真左下の奥に見えるのが三津トンネル。とくにこの場所でなければ…ということではなく、先客が入ってないポイントを探して行き着いた
今年は早い時期から梅雨を彷彿させる雨が多く、海水温の上昇が例年に比べて遅れた。そのため、四国全域でもっともシーズンインの遅い瀬戸内海東部エリアの海は、いまになってやっと「春」の兆しがみえてきたようである。
そんな状況のなか、アオリイカの接岸をたしかめるべく、釣友の大谷君と調査に出かけることにした。釣行日の6月15日は2人とも仕事ということもあり、このシーズン恒例になっている朝の短時間勝負で臨むことに。私たちの間では「朝練」と呼ばれている釣行スタイルだ。天気予報は雨。いまのところ降ってはいないが、いつ降ってくるかわからない雲だらけの空を見ると、気が焦る。水に濡れるのが嫌いな私にとって、雨=終了なのである(笑)
釣行予定地は香川県の東部から徳島県北部(鳴門)周辺。香川県引田(ひけた)から徳島県北灘(きたなだ)にかけては、国道11号のすぐ北側が海に面しており、その広いエリアすべてがアオリイカのポイントといっても過言ではない。釣友とまずめ寸前に車を走らせながら入れそうなポイントをチェックしていく。先行者のいるポイントをスルーしながら、三津(みつ)トンネルのすぐ東にあるスロープが空いていたのでそこへ入ることにした。
準備をして釣り座に立った頃には周りもすっかり明るくなり、ゴールデンタイムである朝まずめを逃した気配。しかし、産卵期はデイゲームで十分勝負のできる時期。大丈夫!と自分に言い聞かせて釣りを開始する。水温は約19度、南の風(追い風)微風。最近まであった赤潮も消えている。コンディション的には悪くない。
ポイントの特徴としては、フルキャスト時の沖の水深が7mほど、沖の底には目立ったストラクチャーが見当たらないが、岸から約30m付近まではアマ藻地帯となっている。ポイントを壊さず効率よく攻めるためには、潮の流れを利用してアマ藻の上に餌木をドリフトさせながら通すようにコントロールすることを心がけると良い。この周辺のポイントは流れがあるときほどヒットの確率が高く、逆に潮止まり時にはアオリイカの食いが止まるが、コウイカのヒットがよくある。
底潮が効いてきて…チャンス到来
ロッドティップをおさえ込む明確なアタリにフッキング! なかなかの重量感で浮いてきたのは良型アオリ
さて実釣の方だが、2人で手分けしていろいろな方向を攻めるも、アオリイカからの反応はない。釣りだして20分ほど経ったころ、右に流れだした潮が表層だけではなく底潮まで良く効きはじめ、フォールさせた餌木に心地よい重みが伝わりだした。
「チャンスかも」
その数投後、中層付近までフォールさせラインスラックだけでアクションを加え、ラインテンションをかけて水平の姿勢をイメージするように餌木を止めてやると、イカパンチの衝撃が手に伝わった。
「きたかな??」
そのままロッドを後方に引くように平行移動させてやると、ロッドティップがおさえ込まれるほどの、明確なアタリがきた。フッキングをするとまあまあの重量感が伝わってくる。ドラグ値は約1.5kg、私の場合ファーストランで走らせることはしない。ラインを出さずにロッドでためて、浮かせることを優先するファイトを心がけている。
今回は中層付近で抱かせたので浮くのも早い。50m先ですでにブシュブシュと墨を吐いているのが見える。ファイト距離が長かったため、足もとに寄せてきたころにはバテバテ状態。ランディング後すぐに写真撮影したにも関わらず、体色が真っ白な写真をみると、体力を使い切ったイカさんの気持ちがおわかりいただけるだろう。
残念ながらハカリは2kgに届かず…
余裕の2kg超かと思いきや、ハカリの目盛りは1.8kg止まり。それでも良型ゲットにうれしさがこみ上げてくる
ヒット餌木は乱舞V3の3.5号アカテオレンジ。ギャフアップしたときは余裕の2kg超と思っていたのだが、普段見慣れている太平洋方面のイカと比較すると明らかに細くて身が薄かった。胴長39cmにも関わらず、ハカリは2kgに届かず、目盛りは1.8kgで止まる。しかし、文句は言っていられない。とりあえず釣れて楽しいのには変わりないのだから。
まあまあの良型をキャッチしたので気分もよく、次のイカを求めてキャストを続けるがその後が続かない。例年のパターンだと、時合いが来ると2~3バイはバタバタと釣れるはずなのだが、私にも釣友にもアタリがない。まだイカの接岸量が少ないのか? もしくは不況の年なのか? 今年はどこの春イカもいまひとつ安定した釣果が得られていないという話をよく耳にする。シーズンはじまったばかりなので断定できないが、このエリアも例外ではないのかもしれない。
こういうアタリが止まったとき、私の場合は背中より下地カラーを重視して餌木のローテーションを行う。今回メインに使用した乱舞V3は下地テープのバリエーションが豊富である。さらに極限まで薄く絞り込んだノーズは、ラインスラックを軽くはじくだけでよくダートしてくれるので、このようなアマ藻の多いシャローエリアには合っている。
スローに底ばかりはダメ!表層と中層も探っていこう
2ハイ目はちょっぴりサイズ不足の0.3kgでリリース。しかし、短時間ながらアオリイカの開幕を実感することができた
数投ごとに餌木ローテーションを繰り返していると、アオテピンクの餌木にアタリがきた。推定0.3kgほどのメスのアオリイカであったが、このサイズでも透かしてみると抱卵している。抜き上げて写真だけ撮ったら、これは海にお帰りいただいた。発育不足の親イカが良く釣れるのもこのエリアの特徴だ。このイカを釣った直後、雨がパラついてきたので納竿とした。遠征地と違い、いつでも来ることができるポイントなので、見切りも早いのである(笑)
最後にテクニック面での追加アドバイスだが、いつ回遊してくるかわからない活性の高いイカに備えて、親イカだからといってスローに底ばかりを取るのではなく、毎キャストごとに表層、中層、底層と、いろいろな層を探ると同時に、スローアクションとファーストアクションを組み合わせてパターンをかえて探ることが釣果への近道となる。今回の釣行記はわずか1時間半ほどであるが、粘っていれば爆釣とはいわないまでも、もう少し釣果も上がったと思われる。アタリがなくてもイカが回遊してくることを信じて、忍耐強くキャストすることもときには大切。私も次の休日にはじっくりと腰を据えて狙ってみようと思う。
(川畑篤孝:FINA SWフィールドスタッフ)
瀬戸内海東部開幕 大型アオリイカ エギング好発進 おわり
三津トンネル東側(徳島県鳴門市北灘町折野)
【交通】当日ポイントに選んだのは北灘町折野の三津トンネル東側にあったスロープ。京阪神方面からは、神戸淡路鳴門自動車道の鳴門インターを出て、国道11号を北上。井ノ尻の鳴門検問所を過ぎ海沿いに出て、阿波街道を西進
PE0.8号+リーダー2.5号
当日のタックルは、ロッドがスキッドロウインペリアル82M(エバーグリーン)で、リールはステラC3000(シマノ)をセット。メインラインはエギファーストクラス(ゴーセン)の0.8号で、リーダーは2.5号を使用した。餌木は乱舞V3(FINA)の3.5号を各色ローテーションしていった
超動餌木 乱舞V3
FINAソルトウォーターブランドから発売されている「超動餌木 乱舞V3」は、「乱舞」としてのコンセプトをもとにキレのあるダートを追求しつつ、「乱舞エボリューション」とは異なるアプローチで開発された餌木。広範囲を探るための遠投性能を追及すると同時に、アオリイカが思わず抱いてしまうフォール姿勢を実現した「ライドオンシンカー」、軽いシャクリでキレ味のよいスライドアクションとロングダートを繰り返すことが可能な「スリム&エッジボディ」などを採用。また、後方エッジ部分と腹部には、アワビに近いフラッシングを演出し、どうしても追いきらないスレイカにスイッチを入れる「V3フラッシュ」を標準装備している。オールマイティーに使える3.5号と、春の大型イカに最適な4号の2サイズをラインナップしており、当日は3.5号をメインに使用。1.8kgはアカテオレンジ、0.3kgはアオテピンクに乗ってきた







