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鳴門の激流メバル 攻略するための最新メソッド×2

投稿日:2009年12月25日

鳴門の激流メバル 攻略するための最新メソッド×2

北西風10mでも竿出しできる小鳴門海峡エリア

左は2年前から小型ジグを使ったメバルジギングにはま... 左は2年前から小型ジグを使ったメバルジギングにはまっている吉成秀人さん。全層をスピーディーに探れること、そしてベイトを追うやる気のある、遊泳力の強いデカい個体を引き出してくれることが、ジグ愛用の理由。右は地元ゆえのフットワークの良さで、メバルシーズンには足しげく鳴門へ通う賀川正志さん。鳴門の激流での釣りは状況変化が激しく、釣り続けていても飽きのこないところが魅力だそう。地元ならではの豊富な実釣経験から導き出す理論には説得力がある

晩秋から初冬にかけて北寄りの季節風が数日続くと、海水温が急激に低下。そうなると活性が上がって本格的なシーズンに突入するといわれるのが、徳島県鳴門エリアのメバル釣りだ。早い年なら10月の後半に始まることもあるが、今シーズンは例年に比べて水温が高かったためか、取材に訪れた12月16日はシーズン開始直後だった。

この日は今冬最大の寒波が到来中で、予報では10m前後の北西風。凪(なぎ)が好条件とされるメバル釣りでは釣行を控えるような状況だったが、周囲を山に囲まれた小鳴門海峡エリアならどこかに風裏が存在し、多少の釣りづらさはあるものの竿出しできるのがうれしい。

さて、そんな小鳴門海峡のメバルの濃さは全国的にも有名。しかしながら、いったん潮が走りだすと川のような激流となってしまい、ジグヘッドのみでの攻略は難しいのが現実。釣果情報だけを聞いて訪れても、厳しい結果に終わることが多い。今回はこの特殊なエリアを攻略するためのメソッド=小型メタルジグ使用のメバルジギングをオーナーばりの吉成秀人さん、軽量ジグヘッド使用のスプリットショットリグでの釣りを地元のエキスパである賀川正志さんに、それぞれ解説してもらった。

常夜灯下にメバル多数の北泊旧港

吉成さんのタックルは、ロッドがルナキア73M、リー... 吉成さんのタックルは、ロッドがルナキア73M、リールはステラ3000の組み合わせ。メインラインはPE0.3号で、リーダーはまずフロロ1.75号を結束し、さらにその先にフロロ1.25号を。これはPEとフロロの結束部を守るため。寒い夜にPEとフロロを結束させるのは大変だ。ジグはクイックスナップ00番を介してメバジグフックをセット。ジグはメバジグの4.5~6gを使用した。北泊旧港ではジグでメバルのほかガシラもキャッチ。ジグでの釣りは手返しが早いので、波止際をテンポよく探れるのがいい

当日は日暮れから吉成さんと実釣を開始し、途中で仕事の終わった賀川さんと合流するパターンで進行。まず入ったのは県道182号を北上、北泊港の手前の小鳴門海峡筋にある小波止。潮はまだ満ちの潮で、沖の本流は瀬戸内海方面に流れており、このエリアでメバルを狙うときにもっとも大事な反転流が弱く、この時点ではメバルの姿が見えなかった。鳴門をよく知る賀川さんによると、このポイントでメバルが釣れだすのは恐らく午後9時ぐらいからとのこと。しばらく攻めてみたもののまったく反応なしで、メバルの魚影が比較的安定している北泊旧港へ移動した。

ここの外側は、波止から3mほど沖に波止と並行してロープが張られている。ハイシーズンになれば常夜灯下に多くのメバルの姿を確認することができるのだが、このときはまったく見えなかった。そこで吉成さんは、メバル用メタルジグ「メバジグ」を岸壁の際へ落とし込み、集中的に際を攻める釣りを開始。

釣り方はまずジグを波止と並行に軽く投げ入れ、着水後、着底を待たずにゆっくりと50cmほどジャークさせ50cmほどフォール、またジャークさせフォール…という動作を、リールを巻かずに繰り返し、ボトム付近まで探ったら回収するというもの。ジグは手前に向かって上下動を繰り返しながら、斜め下へ落ちていくイメージだ。ジャークは1回1回しっかりと行い、最後はテンションを抜いて跳ね上げた頂点付近で一瞬ジグを水平姿勢にさせ、ふわふわと漂わせる。アタリが出るのはこのタイミングが多い。

「メバルのジギングの基本は上から探ること。アタリはフォール中に集中します。メバルは基本的に上を見ているので、想像以上に上のタナでアタリますよ。底から攻めていてもあまり釣れません。また軽いジグで底をとるのは難しいし、毎回底をとっていたら根掛かりでジグがいくつあっても足りませんからね」ちなみにジグは投げ入れるのではなく、足もとに着水させ、自分が歩いてラインを斜めにしてからアプローチする手も。これならロープなど障害物の多いエリアでも問題なく探っていける。

しばらくすると20cm級のガシラがヒットしてきた。「ガシラも案外浮いて捕食するので、ボトムから1mほど上でも十分食ってきますよ。専門で狙うなら根掛かりを減らすためにフロントフックのみにするのもひとつの手ですね」とのこと。リアのフックの付け替えが一瞬で済む構造のメバジグはこんなときにも非常に使いやすい。次にヒットしたのは本命のメバルで、16~17cmと鳴門では良く釣れるサイズ。このぐらいのサイズでも意外と普通にジグを食ってくる。そしてメバル、ガシラをポツポツ追加した後、潮が下げに向かう午後9時前、最初に入ったポイントへ戻った。

本流と反転流の境で23cmの良型メバル

メバルはリアフックに掛かることが多く、吉成さんの経... メバルはリアフックに掛かることが多く、吉成さんの経験上、リアフックをセットしていると釣果は1.5倍ほど上がるとのこと。上から攻めるメバルジギングでは、さほど根掛かりの心配はないため、通常はリアフックをセットしておこう

北泊港手前の小波止に着くと、潮は下げ潮にかわっていた。10mほど沖を走る本流は紀伊水道方面へ流れており、波止の手前にはその潮による反転流が発生していた。時々その潮が波止にぶつかったり、足もとで巻いたりと複雑でいかにも釣れそうな状況だが、この時点ではまだメバルの姿は見えなかった。吉成さんは本流の潮下にキャストし、先程と同じようにほとんどリールは巻かず、表層からメバジグ4.5gをジャーク&フォールで落とし込んで誘っていた。ここではジグは潮に乗っていたので、フォールの軌跡は複雑になっていることだろう。ちなみにフォールは、必ずフリーフォールで行う。カーブフォールだとジグに動きが少ないせいか、さっぱり当たらないそうだ。

しばらくすると本流と反転流と境あたり、水深1.5~2mのところを探っていた吉成さんの竿が大きく曲がった。「メバルといえどもジグで釣るとガツンと強烈に当たってきます。これが楽しい!」足もとまで寄せても諦めることなく真下にガンガン突っ込んでくれる元気なファイトの末に上がってきたのは、重量感たっぷりの23cmほどのメバル。15~18cmがアベレージの鳴門では大型の部類だ。こんなメバルをあっさりと釣ってしまうメバルジギング、これは楽しい。また吉成さんによると、明石海峡など鳴門と同じような潮の速いエリアでかなりの効果を上げているそうで、今後ますます注目されることは間違いない。

釣り場詳細
釣り場

小鳴門海峡・北泊周辺(徳島県鳴門市)


【交通】京阪神から神戸淡路鳴門自動車道鳴門北インターを下りて左折、亀浦(かめうら)から鳴門スカイラインに入り堀越橋、小鳴門新橋を渡って小鳴門海峡周辺の各ポイントへ。釣行の際は、立入禁止の看板が掲げられている波止には入らないこと、周辺は駐車スペースが限られているので、迷惑がかかるような無理な駐車しないこと、海と家が近いので静かに釣りをすること、ゴミは必ず持ち帰る、作業をされている漁師の方の邪魔をしないこと…など、マナーを守って釣りを楽しんでほしい

ジグ詳細
ジグ

メバジグ

メバジグ

その名の通りメバル用のメタルジグであるメバジグ(カルティバ)は、ただの小型メタルジグではなく、「即アイ」という特殊なリアのアイが採用されている。同社のメバジグフックやマイクロジグフロントのような、アイがループラインで構成されているフックなら、ループを即アイの根もとに通し、写真のように引っ張るだけで、あっという間にフックセットが可能だ。もちろん外すのも簡単なので、フックの交換に時間をとられないし、夜間でも楽に行える。ウエイトはセンターよりもややリア寄りなので、フォール速度が不規則になりにくく、一定のリズムで層を探れる。アイは特注の「大型クリスタルスモークライブアイ」を採用。目玉を狙うといわれるメバルにアピールしてくれる。4.5gと6gがラインナップされているが、ベイトのサイズ、狙うレンジ、潮流の速さなどによって使いわけよう

フック詳細
フック

メバジグフック

メバジグフック

メバルやアジ用の小型ジグに最適なメバジグフック(カルティバ)。アイはループラインタイプとなっており、ループ部はPEラインを使用、しなやかで強度は抜群だ。フロント、リアともに使用可能。吸い込み捕食に対応しており、フックとジグの間がラインなので遊びがあり、バラシを減らすことができる。ジグとセッティングする場合、フロント部はスナップに、リア部は通常リアのアイにスプリットリングを介してセットするが、同社の「メバジグ」を使用する場合、スプリットリングは不要だ。またフロント、リアともにフックをセットするのがオーソドックスだが、ガシラ狙いや根掛かりの多い場所を攻めるときはフロントのみにするといい。吉成さんはメバジグフックをソフトなシャクリをするとき、食い込みを重視するときに使用、そして激しくジグを動かすときはループ部がフロロカーボンで張りのあるカルティバの「マイクロジグフロント」を使用していた。サイズは基本的にSSを使用し、フォールの姿勢を変えたいときなどに潮の抵抗を増すようフックサイズを上げる

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