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ダンゴアタリを誘って二ケタ 紀州釣りのチヌ

投稿日:2008年09月19日

ダンゴアタリを誘って二ケタ 紀州釣りのチヌ

沖カーブに到着すると先発の池田夫妻がヒットを連発! 焦る~

いつもは夕方にかけて時合いとなることの多い沖一文字... いつもは夕方にかけて時合いとなることの多い沖一文字だが、当日は午前中に時合いがきて…早朝から竿出ししていた池田夫妻はこのチャンスを見逃さず、つぎつぎとチヌを仕留めた

9月6日、私の所属しているHi-FIELDのメンバーである池田夫妻と井手上君との4人で、大阪府岸和田(きしわだ)の沖一文字に、紀州釣りでチヌを狙って釣行した。池田夫妻は午前6時の二番船で出船。私と井手上君は少し遅れて、午前9時の船で池田夫妻の待つ沖一文字の「沖カーブ」というポイントへ向かった。このポイントはスリット構造になっていて、チヌが非常に濃い。当日もスリットの中にたくさんのチヌが見えていた。

私たちが着くなり、池田夫妻の竿が連続して曲がる。状況を聞くと、どうやら私たちが来る少し前から時合いに入ったようで、すでに数匹のチヌを仕留めているとのこと。あれ、計算違い? 沖一文字は昼から夕方にかけて時合いが来ることが多く、早朝はほとんど釣れないので、当日もあえてゆっくり来たのに…大誤算。焦る気持ちを抑え準備にとりかかる。しかしその間も、池田夫妻がつぎつぎとチヌを仕留めて…やっぱり焦る~。

ようやく準備も整い、9時半に第1投。沖カーブの水深は投点15m付近で約6ヒロ。手前はかけ上がりになっている。今回はそのかけ上がり付近を攻めることにした。数投するとエサが取られだし、オキアミだと瞬殺。そこですかさずコーンにかえてみる。しかし、コーンだとまったく取られずに残ってくる。ここで問題なのが、どちらのエサを軸に釣りを展開すればいいのか? すぐに取られるオキアミか、まったく取られないコーンか…私はオキアミを軸に釣りを進めることにした。

なぜなら、オキアミはすぐに取られるけどコーンだと残るということは、エサ取りが小さい魚か、もしくは紀州釣りにおいてはさほど影響のない魚だと考えられるから。どういうことかというと、チヌが寄ってくるといなくなってしまう魚(嫌がって逃げてしまう、またはチヌに追い払われてしまう)、もしくは紀州釣りの特性であるダンゴ崩壊のタイミングとプロセスをうまくコントロールすることでかわせてしまう範囲のエサ取りだと思われる。ようするに紀州釣りにおいては、大したエサ取りではないってこと。また残ったコーンに、チヌの反応が薄い点もポイントだ。もしコーンが普通に取られるような場合はコーンを軸に釣りを進めていくが、この場合は非常にやっかい。コーンのようなかたいエサでも取っていくエサ取りがいるときは、釣り方によりいっそうの工夫が必要となる。

投入後1分半で割れるダンゴを使ってもオキアミはあっという間になくなる状況

ダンゴの握り加減を調整し、崩壊のタイミングとプロセ... ダンゴの握り加減を調整し、崩壊のタイミングとプロセスをコントロール。チヌの接近をダンゴアタリで判断し、タイミングよくサシエを出せば…狙い通りのヒット!

そういうわけで今回はオキアミを軸に、ダンゴの崩壊のタイミングとプロセスをコントロールして釣りを進めていく。具体的には、まずダンゴが崩壊するタイミングを30秒、1分、1分半と3パターンぐらい変化をつけ、サシエの取られ方を確認する。今回はすべてのパターンでオキアミが瞬殺だった。沖一文字では普段、1分を超えたあたりからサシエが残りはじめるので、そのあたりのタイミングで攻めるのがベストなのだが…こうなるとチヌがダンゴに近づいたそのときにサシエを出してやらないと、まずチヌにサシエが届かない。

そこで次に問題になるのが、チヌがダンゴに近づいたときをどうやって知るか。それはチヌの「ダンゴアタリ」で判断できるが、そうなるとダンゴアタリをうまく引き出す方法が必要となり、ここで崩壊のプロセスが重要となる。私の場合、中層から濁りの出るダンゴ(ゆるく握ったダンゴ)と、出にくいダンゴ(しっかりと握ったダンゴ)を使い分け、チヌのダンゴへの興味をコントロールする。中層から濁りの出るダンゴはチヌの興味を引く。そこで、そのダンゴで興味をもたせたあと、濁りの出にくいダンゴを使って、底のダンゴをつつかせるといったイメージ。これでチヌのダンゴへのアタック、つまりダンゴアタリを引き出すのだ。ただ中層から濁りの出るダンゴを打ち続けると、チヌが浮いてしまうので注意が必要。

この場所はボラが少なく、ダンゴにアタックしてくるのはほとんどがチヌ。それならダンゴアタリが出たときに、すぐにサシエを出してやればいいと思うだろうが、それがそうではない。ダンゴにアタックしているときはダンゴに夢中なのか、そのタイミングでサシエを出しても、チヌはサシエを食ってくれない。私の感覚では、着底後すぐにチヌのダンゴアタリが出てもしばらくほうっておき、アタリが落ち着いたあとに1、2回のダンゴアタリが出てから、10~20秒ぐらいのタイミングでサシエを出してやると、一発で食ってくることが多い。

写真は午後5時に撮影。このあともう1匹仕留め、二ケ... 写真は午後5時に撮影。このあともう1匹仕留め、二ケタ釣果を達成できた

このタイミングを探して、パターンを成立させるのも紀州釣りの醍醐味の一つ。私は紀州釣りにおいて、この部分が一番楽しく思う。必死になって考えて、うまくパターンにハマったときは最高に面白い。最終的に今回は、オキアミをメインに、集魚を抑えた(配合材やアミエビが少ない)しっとりめのダンゴを使い、ダンゴアタリが出てから10秒ほどしてダンゴを割ると、すぐにアタリが出てチヌがよく釣れるといったパターンが成立した。

釣りはじめ1時間ほどで、パラパラと釣れだし、途中連続ヒットも数回あり、いつの間にか日も傾き夕方に。朝早くから来ていた池田夫妻は午後5時の渡船で帰るとのことだが、その時点で私の釣果は9匹。なんとか二ケタにのせたかったので、写真だけ撮ってもらい井手上君と2人、7時まで粘ることにした。そして池田夫妻が帰った30分後に1枚追加し、無事二ケタ達成。私の釣果は25~37cmを10匹にグレ30cmが1匹。4人全員で同サイズのチヌを35匹の仕留めることができ、全員満足の釣行となった。岸和田沖一文字に限らず、大阪湾の紀州釣りシーズンはこれからが本番。状況を判断しパターンを探して成立させる。そんな紀州釣りをぜひ楽しんでほしい。
高野広樹:Hi-FIELD会長)

ダンゴアタリを誘って二ケタ 紀州釣りのチヌ おわり

釣り場詳細
釣り場

大阪府岸和田・沖一文字


【交通】大阪方面からは、阪神高速湾岸線の岸和田北出入口で下りてすぐを左折。臨港(りんこう)線に出て南下し、春木川(はるきがわ)を越えてすぐ右手に山田渡船(TEL0724・36・3949)がある。料金は大人1人2200円、中学生以下と女性は1000円

タックル詳細
タックル

チヌの紀州釣りタックル

チヌの紀州釣りタックル

タックルはがまかつの黒斬0号5.3mに、シマノのツインパワー2000番をセット。道糸は2号でウキ止め糸をセットし、極少シモリ、自作の寝ウキ、極少シモリの順に通し、サルカン22号をつける。ウキ下は6ヒロ前後。ハリスは1.2号を2ヒロとり、オモリはかまさずチヌバリ1号を結んだ

ダンゴ詳細
ダンゴ

当日のダンゴとサシエ

当日のダンゴとサシエ

ダンゴの配合はマルキユーの紀州マッハ攻め深場を1袋、それに細びきさなぎを200ccの軽量カップに4カップ、チヌパワー2カップ、海水3カップ、アミエビ1カップを入れてダマができないようによくまぜ合わせ、最後に押し麦1カップを加えて仕上げた。タッチとしては少ししっとりめ。サシエはくわせオキアミスーパーハードMサイズとコーン、ほかに魚玉ハードも用意した

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