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独り占め箱石浜 ブルルと6連! 投げ釣りのキス
投稿日:2008年08月14日
午前8時でだれもおらず…葛野海岸までの2kmが貸し切り状態!
夏場の砂浜は海水浴客だらけと思いきや、遊泳禁止区域なら投げ釣り天国! 遠投では型、近投では数が狙えるこの季節、どちらで楽しむかはお好みで
私の住んでいる北近畿では、梅雨明け以降、太平洋高気圧から日本海に向かって吹きおろす風がフェーン現象を引き起こし、猛暑日が10日以上も続いたりしています。連日気温は35度を軽く超え、37度程度まで上昇して、海水浴場はにぎわいをみせています。海水浴客が多くなると、浜から狙うキスの投げ釣りは釣り場が狭くなって、早朝や夕方にしか思ったポイントでの竿出しがしにくくなりますが、丹後半島(たんごはんとう)の広大な浜においては、こんな時期でも浜を独り占めして楽しめる場所が多くあります。
それは遊泳禁止区域の浜。遠浅の砂浜であっても、海水浴場の監視所から遠かったり、海流が複雑で急深の場所が点在したりする場所は、事故防止のために遊泳禁止区域が設けられ、そこは投げ釣り天国。海水浴場の駐車場から遠いので、少し歩く必要はありますが、「キスは足で釣れ」の格言どおり、夏場であっても移動しつつキスの群れを追って移動することが数釣りのコツですから、少々のウオーキングは練習と思ってがんばってください。
今回ご紹介するのは丹後半島西側のつけ根にある箱石浜(はこいしはま)。久美浜(くみはま)の箱石海水浴場に隣接する浜ですが、海水浴場の西端の岩場より葛野海岸(かずらのかいがん)までの約2kmの海岸は、監視所から目が届かないために遊泳禁止区域となり、このロングビーチがキスの投げ釣りフィールドとなります。駐車場から500mほど歩きますが、広大な浜をほとんど貸し切り状態で楽しめるのです。
7月20日の海の日以降、8月末の海水浴場の閉鎖となるまでは、私たちはこの遊泳禁止区域で楽しんでおり、今年も8月3日の日曜に出かけてみました。もう日が高くなった午前8時に浜へ出ましたが、予想どおり浜にはだれもおらず、高台から全域を眺めると、美しい砂浜が私たちを迎えてくれました。早くも気温は30度を超え、風はなくてベタ凪です。
最初に入ったシモリエリアは外道だらけ。すぐに転進して快信
箱石海水浴場に車を止め、西へ500mほど歩いたところは遊泳禁止エリア。海水浴客にきがねすることなく、キス釣りを存分に楽しめる。とはいっても日中は暑さが厳しいので、早朝や夕方の釣行がオススメ
砂浜をせっせと歩き、やがて着いたのは箱石の一級ポイント、50mほど沖に大きな岩礁があるところです。手前から深くなっており、良型キスの期待もできる場所で、当日は7人が等間隔に散らばって釣り開始となりました。準備したエサはイシゴカイとチロリ。秋田狐5号の8本バリ仕掛けにまずはイシゴカイを刺し、第1投は4色から探ってみます。オモリが着水してすぐにアタリが出ましたが、なんだか変…。いつまでも続く小さな反応に「外道みたい…」とつぶやきつつ巻き上げると…なんとマダイの幼魚が7連でガッカリ。
あまりの高水温でマダイの子供やフグがわいているようで、みんな苦笑い。シモリ周りは外道が多そうだね…と、すぐに移動し、葛野海岸寄りへ歩き、完全な砂地エリアで気を取り直してフルキャスト。弱い追い風にオモリを乗せ、7色への遠投で気分爽快。150m付近からジックリと探りつつ仕掛けを手前に引いてきます。ここでは5色付近に溝があり、引く感触が重く感じられる場所で初アタリ。今度はキスの明快で活発なアタリが連続し、巻き上げると20cm級のキスがダブル! このサイズなら、たとえ100m沖で食って来ても竿先を引き込むアタリが楽しめます。その後は遠投一本でフルキャストして2連、3連で釣り続けました。
コンスタントに釣れるけど…暑さに退散! それでも満足の結果
だれもいない砂浜なので手前のかけ上がりをななめに引くことも可能。女性陣は2色付近のかけ上がりをコントロールよく狙って、連掛けを楽しんでいた
一方、4色付近まで投げ、手前までていねいに引いてくるのは女性キャスターのお二人。2色付近にはかけ上がりが点在し、中型ですがキスの濃い場所があり、そんな場所をコントロールよく狙って3連、4連と掛け、この浜特有のとてもきれいなキスがゾロゾロと上がりました。
狭い範囲のかけ上がりを少しでも長く引くためには、斜めに投げるのがコツですが、浜が貸し切りなのでだれにも迷惑をかけず斜めに投げることも可能。かけ上がりの斜面をていねいに、アタリの連発を楽しみつつ巻いてくると、素バリ知らずでみんながキスを連で掛け、あちこちで歓声が上がります。サイズはほとんどが14~18cmで、高水温でベタ凪のせいか箱石でよく釣れる25cmオーバーの大型はまったく釣れませんでした。しかし、お昼前にはみんな、キスがよく追ってくるさびきスピードを覚え、ときには6連などもありました。
やがてお昼前、今日も気温は35度を軽く超え、海水浴場から聞こえるアナウンスが「37度になったので熱中症に気をつけて…」と注意を呼びかけています。相変わらずキスはコンスタントに釣れ続きますが、パラソルの日陰でさびいても汗がしたたるようになり、「もうあかん…暑さの限界。マイッタ、降参じゃ~っ」とそれぞれ40匹ほど釣れたので正午ごろに納竿。釣りのあとは近くの温泉に行き、汗を流してから帰宅しました。
丹後半島のキス釣りは、しばらくこのような中小型中心の数釣りが続きます。しかし、9月に入って秋風が吹き、さざ波が立ちはじめるころになると、海水浴場はまた静寂を取り戻し、今度は大型が多くまじる、初秋の盛期に移行していきます。高水温のピークを過ぎるころが一年でもっとも楽しめる季節。みなさんもぜひ、広々とした砂浜で数も型も楽しめる、丹後半島へお越しください。
(佐織尚史:大阪サーフ)
独り占め箱石浜 ブルルと6連! 投げ釣りのキス おわり
丹後半島・箱石浜(京都府京丹後市)
注
は、釣り場のポイントを指すものではありません。
【交通】大阪方面からは舞鶴若狭道の福知山(ふくちやま)インターを下り、国道9号、426号、482号を経由して北上。丹但(たんたん)トンネルを抜けて突き当たりの国道312号を左折する。北近畿タンゴ鉄道宮津線久美浜駅のふたつ手前の交差点から右折して国道178号へ入り、網野方面へしばらく走って箱石海水浴場への案内板に従う
秋田狐5号の8本バリ
砂の上でもらくらく移動できる砂浜用かんじき
やわらかい砂が堆積した浜を歩くのは、特に暑い時期はとても疲れますが、最近はいろんなことを考える人がいるもので、みんなが準備していたのは「砂浜用かんじき」。7月に北陸で行われた大会に参加したとき、石川県に住む釣友が教えてくれた砂浜専用のサンダルです。普通のサンダルの裏側に、サンダルよりひと回り大きい足の裏の形にカットした硬質ウレタンを貼り付けたものです。初めて見たときは大笑いしてしまったのですが、これがとても具合がよく、たとえフカフカの砂浜であってもスタスタと走り続けられるほど、軽快に砂浜を移動できるのです。こんなサンダルを履いてペタペタとみんなで歩いていると、まるでペンギンが歩いているようで、他人に見られたら笑われること必至ですが、遊泳禁止区域ならだれもいないので安心です。またこのサンダル、とてもクッション性がよく、足首がほとんど疲れません。キャスティングのときにも足が踏ん張れ、砂に足を取られることなく安定した姿勢で投げることができます







