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20cmじゃ小型!? 投げキス激信 これぞバコバコ

投稿日:2009年05月21日

20cmじゃ小型!? 投げキス激信 これぞバコバコ

30m前後の近投でドカン!期待を胸に浜へ

北近畿のほかの釣り場に先駆け、毎年ゴールデンウイー... 北近畿のほかの釣り場に先駆け、毎年ゴールデンウイークごろからキスが釣れだす後ケ浜。シーズン初期は25cmオーバーの良型が食ってくる

京都府北部、丹後半島にある後ケ浜(のちがはま)は、日本海にあって初夏から年内いっぱいまでのロングランでキスが狙える珍しい浜。丹後半島のほかの浜が5月下旬から釣れはじめるのに対し、ここでは早い年で4月末、例年通りでも5月のゴールデンウイークから開幕します。それもいきなり型の良いキスが浜に現れ、25cm以上の良型は数知れず、30cm級の尺ギスが狙って釣れる素晴らしい釣り場なのです。

私たち投げ釣り北近畿チームでは毎年GWになるとこの後ケ浜にキャンプを張り、数日間キスの接岸を待ち続けるのが恒例行事となっています。キスが乗っ込みをはじめ、目の前の海に群れが回遊しはじめるといきなり良型、大型が竿先に激信をくれ、太いキスが釣れ盛るのですからたまりません。それもほんの30m付近の近い距離から「ドッカン」と大きなアタリをくれ、その痛快なこと…。今回はそんな楽しい後ケ浜でのキス釣りレポートと、狙い方をご紹介します。

今年のGW前半は好天続きで、海はずっとベタ凪だったため、チームのメンバーは「そろそろ爆発が始まるかもよ…」とそわそわ。さっそくみんなに集合をかけ、浜に向かったのは5月4日の朝8時でした。浜は現在、冬の高波で破壊されてしまった砂防壁や護岸の補修工事中ですが、GW期間中は工事も行われておらず、工事区域の砂防壁付近を除き、自由に出入りできるようになっていました。幸い浜には、先着していた釣友の松原さん夫婦とクラブメイトの渡辺さんが竿を出しているだけで閑散。すぐにタックルの準備をして浜に出ると、先日から海面を漂っていた赤潮も消え、凪いだ海面からきれいな海底が透けて見える状況でした。

仕掛けを止めて海底に漂わすように待つと…

準備中にも先に釣りをしていた松原さんの奥さんが良型... 準備中にも先に釣りをしていた松原さんの奥さんが良型を連発!あせりつつ用意を済ませ仕掛けを投げ込むと、幸先よく25cmが食ってきた

先に投げていた3人に様子を聞くと、すでに早朝から25cmを頭に20cmオーバーを何本も釣り上げたそうで、「もう乗っ込みが始まっているよ」と教えてくれました。釣れる距離を教えてもらうと「すぐそこのかけ上がりがはじまるあたり、1.5色でのみ食ってる」とのこと。過去の経験から、乗っ込み期にこの距離で釣れるときが、後ケ浜で大型を仕留めるチャンス。理由はあとで述べますが、後ケ浜のキスは近くで食うほど型も数も良いのです。

私が仕掛けの準備をする間にも、松原さんの奥さんは20cmオーバーのダブルでいい感じ。そのようすを見て「これは大型も釣れる状況に間違いない」と、慌ててイシゴカイをハリに刺し、4本バリの仕掛けをキスが驚かないように4色まで投げ込み、いま釣れている1.5色ラインまで速めにさびきます。手前まで引いてきたら、仕掛けを漂わせるように止め気味にして10秒ほど待っていると、突然、竿先が40cm程度も海面に向かって突っ込み、竿先が跳ね返ったあとは、キスが掛かったことを知らせる「ブルルルッ」とした魚信が伝わります。おもむろに竿をあおり、巻き上げにかかると、相手がキスなのに横走りをみせ、かなりの抵抗で面白い。やがて海面に見えてきたのはいきなりの良型。25cmの太いキスでした。

置き竿がぶっ飛ぶアタリ!2匹で49cm

当日は1.5色ラインにキスが集まっており、みんなで... 当日は1.5色ラインにキスが集まっており、みんなで集中的にアプローチ。食いが立つと良型がバコバコで20cm級ではもの足りない。松原さんの竿を強烈に引きこんだのは、24cmと25cmのダブルだった

こんなに型の良いキスがいきなり釣れてくれ、後ケ浜のキスがすでに開幕していることを確信。仲間もつぎつぎとやって来て、アタリの出ている幅わずか15m程度の範囲を、10人が1mぐらいの間隔で並んでガンガンと投げ込みはじめました。普通の浜でこんなことをしたら、オモリの着水音でキスはすぐに散って釣れなくなりますが、後ケ浜は例外。手前のかけ上がりにキスの群れが居座ると、だれかの竿がつねに曲がっている状態が続きます。「おっいいアタリが出たぞ」「こっちもだわっ、ガンガンとアタリが出て楽しい!」と大騒ぎ。おのおのが5~10匹も良型、大型を釣るとさすがに群れは去りますが、また20分も待っていたら群れが戻って来て「ドカーン」とアタリがあちこちで出はじめます。

そんな中、隣で置き竿にしてあった松原さんの豪竿、キススペシャルAXがぶっ飛び、竿立てのうえで天秤状態。「とんでもないアタリが出たわ」とみんなが注目する中、松原さんはすぐに竿尻をつかみ、リールのハンドルを重そうに巻きはじめました。かなりの大型が来たようで、今度も横走り、キスが抵抗するのを竿でためてかわし、やがて見えてきたのは大型のダブル。計測するとこれも24cmと25cmで、計49cm(?)のキスが沖に向かって走り、豪竿を引っ張り込む痛快なアタリを出してくれたようです。

こうなるとみんなはさらに夢中。昼メシもそこそこに狙い続けますが、ドカン!ドカン!!とまるでお祭りのような釣れっぷりのあとは、アタリが「ピタリ」と途絶え、また20~30分待っていたら「ゴンゴン、ガンガン」こんな感じで楽しい釣りは続き、20cm程度のキスを3連して渡辺さんが喜んでいたら「そんなのはリリースサイズじゃっ、逃がしてやらんかい」とみんなに笑われ、見向きもしてくれない始末。

釣り場詳細
釣り場

丹後半島・後ケ浜(京都府京丹後市)


【交通】大阪方面からは中国道、舞鶴若狭道、綾部宮津道路を経由して、宮津天橋立インターで下車。すぐの信号を右折して国道176号に出て丹後半島方面へ。国道312号、482号を経て丹後町間人(たいざ)へ

伏流水詳細
伏流水

海底に湧き出す伏流水が大ギスのよりどころ

海底に湧き出す伏流水が大ギスのよりどころ

図は後ケ浜の断面図です。砂浜は波打ち際からストンと落ち込み、いきなり3m程度の水深となります。そこから先はダラダラと深くなるのですが、伏流水は手前のかけ上がりの先に湧き出しています。伏流水がどこで沸いているか…もちろん海面からはまったくわかりませんが、伏流水の湧き出し口の周囲はゴロ石の底になっています。拳の大きさからスイカ程度の丸いゴロ石が海底に沈んでいるところまで引くと、オモリが「コツンッ」と石に当たってわかりますので、そこで仕掛けを引くのを止めて、仕掛けを沖側に漂わせます。伏流水はゴロ石の少し先で湧いているので、仕掛けは湧き出し口の付近を漂うことになります。そこに大型キスの群れがやって来て、「ドカーン」とアタリをくれる算段

根掛かり対策詳細
根掛かり対策

ゴロ石に引っかかりにくい砂紋バスター天秤

ゴロ石に引っかかりにくい砂紋バスター天秤

後ケ浜のキス釣りにおいては、難題が一つ。それはこのゴロ石の間に道糸が挟まって、ときとして根掛かってしまうことです。アタリが出てもいきなり根掛かりでは話になりませんので、私たちはオモリを立たせて釣る方法を見出しました。それは仲間内では「砂紋バスター」といっている天秤オモリを使ったもので、海草天秤などのシンカーとキャップを分断し、その間に浮力のある発泡材を入れ、海中ではオモリが立つようになっています。オモリの部分が海底で立つため、道糸も海底から浮いてゴロ石に挟まらないようになり、根掛かりはほとんど回避できるようになりました。太いシンカーの部分は挟まることはほぼありませんし、巻き取るときはほぼ垂直に海面に向かうので、天秤に続く仕掛けやキスがゴロ石に掛かる頻度もかなり少なくなります。私はこの天秤を砂紋が激しい場所でもスムーズに引ける天秤をと考えて「砂紋バスター」と名前を付けましたが、このオモリの特性として海中で立つこと、引くととても早く浮き上がることに着目。ポイントの手前にゴロ石や藻がある後ケ浜などの釣り場ではとても有効な天秤オモリだと思い、使ってみたところ大正解でした。いままで、2回に1回は起こった仕掛けや道糸がゴロ石に掛かるトラブルがほとんど回避でき、キスのキープ率は飛躍的に高まりました。いまではチームの全員が愛用していますが、形の割に安定して飛ぶのも特徴で、いまは25号程度のものを使っていますが、これでも100m程度は安定して投げられます。また、天秤が立つと仕掛けが海底から少し浮いた状態となり、ふわふわと漂った感じでエサをアピールでき、食い込みも抜群です。この天秤を持ち合わせていないときは、富士工業のジェット天秤が、浮き上がりが早くて根掛かりにも強くオススメです。半遊動なのでアタリはやや小さくなりますのでご注意を。ちなみに砂紋バスターの詳しい作り方はWEBサイト「投げ釣り北近畿」の「道具いじりと改造のページ」で紹介しているのでそちらをどうぞ

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