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但馬沖釣り三昧 完全フカセに半夜イカ四目!?
投稿日:2009年10月23日
スプールの回転上がればテンションも急上昇!
本命は半夜のイカ釣りだったが、せっかく但馬まで行くわけだし…で、石井船長にお願いして日中は完全フカセ釣り。ヒラマサや尾長はご機嫌が悪く、マダイとイサギ狙いとなったが、マダイは35cmまでの食べごろサイズが多かった。イサギのほうは型がよく、大きいものは40cmを超えていた。ほんとおいしかった
ここ数年、恒例となっている釣りが、兵庫県柴山(しばやま)から沖へ出て狙うアオリイカ釣り。豊岡市で釣具141(いしい)を営む石井さんが、柴山港に船を置き、遊漁船として営業している。サンテレビ・ビッグフィッシングの司会を務めるオール阪神さんもこのところイカ好きになって、「イカの取材があるときはぜひ声をかけてください」ということで、3年前から一緒に出かけるようになった。
今年は10月14日に釣行。もちろんオール阪神さん、そしてビッグフィッシングのテレビクルーも一緒だ。イカの撮影は夕方からなので、それまでに釣れる釣りモノはないの? と石井さんに聞くと、昼間は完全フカセでヒラマサ、尾長が狙えるよ、という。そんなおいしい話をみすみす見逃すわけもなく、先乗りして、朝便から通しで船に乗った。しかし、ヒラマサは回遊魚。ほとんど気がなくなったそうで、尾長狙いと切り替えた。まぁ、何でもおいしい魚なら、大歓迎ということデス。
目指すポイントは「7ヒロ」。竹野(たけの)のポコンと突き出た猫崎(ねこざき)の沖に、水深40mから10m近いところまでかけ上がる瀬がある。ここが尾長のポイント(運がよければヒラマサも回遊してくる)。ミシオ(真潮)という東流れのいい潮が流れていた。
瀬から70mほど離してアンカーを入れる。しかし、潮の流れが速く、釣り出してすぐに100mまで離した。相棒は、奈良市の近藤さん。完全フカセが初めてだ。完全フカセは、道糸にフロロカーボンを巻き、15m、20mほど先に糸を送り出せば、潮の流れの抵抗で、フリーにしていたリールから、勝手に道糸が引き出され、どんどん深く、そして遠くまで狙っていける釣り方だ。上撒きでオキアミを撒きつつ、仕掛けを流していく。そのどこかで、サシエとマキエが一致し、獲物が食うと、それまでの回転数とは、明らかに違うスピードで、スプールが逆回転していくのだ。これがアタリってわけ。
尾長に狙いが切り替わった時点で、フロロカーボン4号を200mリールに巻いた。その先に、伊勢尼の10号を結ぶだけ。すごくシンプルな仕掛けにタックルだ。ただ、潮と、マキエとサシエが一致しない場合、水中ウキを使って、意図的に沈めてやることもある。
相棒の近藤さんにもマダイがきた。フカセ釣りは面白いと、一度で気に入ったよう。移動してから正味3時間ほどで、にぎやかな釣果に…。大型のイサギを持っているのが石井船長で、サイズのよさが表情にも出ている
7ヒロは、いい潮が流れているにもかかわらず、サシエさえもとられない状況。たまりかねて、船長が西へ大移動。ここは、尾長は無理だが、イサギにマダイが出ると言う。運がよければヒラマサだって。3回ほど130mラインまで流した。ポイントまでは100m離しただけだから、このぐらい流せば、ポイント通過ってことになる。サシエが取られないので、マイナス2Bの水中ウキをセットした。そしてそして、待望のアタリがリールのカウンター114で来た。
シュシュシュシュッ。スプールが勢いよく逆回転。スプールを押さえ、アワセを入れる。ギューン、5.2mのカゴ釣り用の3号ロッドが弧を描いた。マダイではなさそう。上がってきたのは40cm近いイサギ。丸々と肥えて、おいしそう。このセッティングがぴたりと当たり、4流し連続で、110から114のところでイサギにマダイが食ってきた。
相棒は5号を巻いてきた。少し重めにしたら、と言うアドバイスどおり、オモリをセットして流すと、初のスプール逆回転のアタリ。上がってきたのは、30cm級のマダイだった。マキエが効いてきたのか、5本バリの長ロング仕掛けを使う船長にもマダイにイサギ。マダイとイサギは、退屈しない程度に当たったが、雨も降ってきたので、早めに陸へ戻ることにした。3人でイサギの42cm以下14尾に、マダイは36cm以下7尾だった。完全フカセは、潮とマキエの流れ具合、そして仕掛けの沈み具合を、頭の中でイメージしながら釣りをし、それがピタリと当てはまる快感が、また、たまらなく面白いのだ。
夕方5時から再出船!アオリ不調もシロイカがある!!
本来なら本命だったはずのアオリイカだが、ここ数年はちょっと渋い。この日もそんな状況のなか、運よくヒットさせたのがコイツ。日本海でこれほど大きなアオリイカを釣ったのは初めて
半夜のイカの部は夕方5時から、オール阪神さんにビッグフィッシングのテレビクルーもそろい、スタート。狙いのアオリイカだが、釣り方が変わっている。水深60mラインにアンカーを入れ、暗くなると集魚灯を灯し、その明かりにつられて浮いてくるのを、餌木のキャスティングで狙うというもの。そう、シロイカ(ケンサキイカ)や、スルメイカ狙いとまったく同じシステムなのだ。
そんな深いところで、明かりにつられてアオリイカが浮いてくるのかと、半信半疑だったが、実際行ってみると、それこそ、海藻が流れてくるみたいに、明かりの届くか届かない範囲で、茶色い物体が浮いて流れてくる。それ、すべてアオリイカ。その茶色い物体を狙い撃ち。警戒心がないからか、百発百中というぐらい乗ってくる。いや、そんな状況になれば、乗せることができ、短時間で40パイほど釣った経験がある。
しかし、今シーズンの山陰、若狭方面のアオリイカは、いまいち調子が悪い。アオリイカはポロポロ釣れる状態だが、好調に釣れているシロイカ(ケンサキイカ)があるので、この日の作戦は、シロイカメインにアオリイカが浮いてきたのを発見できれば、即アオリイカ狙いという、二兎を追う形だ。
重い~! 早く撮影してくれー! まさかの人生初のソデイカ。コイツの目玉は小さい缶コーヒーの大きさよりも、まだでかかった
この日、気になっていたのは、エチゼンクラゲの流れる多さだった。夕方になっても、一向に減る気配はなく、これが、シロイカ狙いのスッテのカンナにかかると厄介…と思っていると、案の定、仕掛けを上げ下ろしするたびに、歯ブラシの登場となった。歯ブラシで切れたクラゲの切れ端やヌルをきれいに掃除してやらないと、シロイカの乗りが悪くなる。
シロイカは、ほんとにポツリポツリと乗ってくる程度。雨も振ったりやんだりと、やる気を失わせるには、十分だった。おまけに、茶色く写る影はすべてエチゼンクラゲの小型で、アオリイカではない。しかし、しかーし、そのエチゼンクラゲの流れる方向とは明らかに違うところに茶色い物体。アオリイカだったら、相当な大物。でも、秋にこのサイズはないだろうなぁ、なんて思いながら、シロイカロッドを竿受けに置き、エギングロッドに持ち変えた。
チョポン。アオリイカであろう目の前に、落としてやる。少し沈み、ちょんちょんとアクション。するっと、餌木がきれいにその茶色い物体に取り込まれた。ギュン。ジィージィーとドラグが滑る。やったよ、アオリイカだったのだ。取り込めば、大物確実。ゆっくり寄せるが、敵もやるもの。何度か道糸を引き出しては、また巻くというゲームが続き、タモで収めたのは、紛れもなくアオリイカ。しかもデカイ。胴長30cmクラス。石井さんも、秋にこれだけのサイズは見たことがない、というビッグサイズだった。
シロイカ用スッテに胴長60cmがヒット!
3人でのイカの全体釣果。シロイカやスルメイカは、小さなトロ箱にようやくいっぱい。ソデイカはあまりにも大きく、真ん中のアオリイカはけっこう大型なのに、小さく見えてしまう
ハプニングはまだあった。浮いて流れてきたソデイカを、船長がギャフでゲット。胴長60cmはあるお化けサイズ。そのソデイカが、またまた表層を流れ、船長がギャフを掛け損なった瞬間、こちらのシロイカ仕掛けのドラグが滑った。そのソデイカが掛かったのか、それとも大きなエチゼンクラゲが掛かってしまったのか。しばらく竿でためていると、ギュンギュンギュン! ものすごい力で動き出した。
これは、ソデイカがスッテに掛かったに違いない。左舷のほうへイカが回っていったので、電動のコードをはずし、阪神さんの頭を竿で越し、引き寄せに掛かる。竿のためは、もう目いっぱい。スッテの仕掛けをつかみ、ゆっくりと引き寄せる。船長のギャフが掛かり一安心と思いきや、ギャフからすり抜け、また引き上げる羽目に。それでも、おとなしくなっていたのか、引き寄せることができ、2度目のギャフ入れでソデイカゲット。胴長60cm級とビッグサイズだった。
このほか、麦イカサイズのスルメイカも釣っていたので、シロイカ、スルメイカ、アオリイカ、そしてソデイカと、なんと1日で4種のイカを仕留めることができた。このときの模様は、11月5日、サンテレビ・ビッグフィッシングで放映されます。その模様も、ぜひご覧になってください。
(安田明彦:海人川人)
但馬沖釣り三昧 完全フカセに半夜イカ四目!? おわり
柴山港(兵庫県美方郡香美町)
【交通】当日の出船は兵庫県の柴山港から。京阪神からなら舞鶴若狭道の春日インターを出て北近畿豊岡道を利用。終点の和田山から豊岡市内へ向かい、国道178号で柴山へ
完全フカセ釣り仕掛け
この日は、尾長狙いということもあって、完全フカセ釣りには磯のカゴ釣り竿・磯遠投EV5.2m/3号を使用。リールはSLS小船800XHで、道糸にはベーシックFC4号(サンライン)を200m。ハリは何でもこなす定番の伊勢尼の10号と12号を状況によってセレクトした。サシエが取られず、仕掛けの沈みが悪いと判断したら、マイナスB~マイナス3Bの水中ウキの出番。半夜のシロイカ釣りはBSJヒラメに電動丸プレイズ1000の組み合わせ。道糸はディープワン3号(サンライン)で、豊後スッテ2.5号/7本バリ仕掛けをセット。オモリは50号を使った
※竿とリールはいずれもシマノ製
釣り好き船長がパラダイスへご案内
自身も大の釣り好きという釣具141の石井さんが操る遊漁船・大洋丸は柴山港を基地とし、但馬沖の各ポイントへ連れていってくれる。基本的な料金は日中の釣り(だいたい午前9時~午後5時)が4名まで3万円。出船時間や料金などの問い合わせは、釣具141(TEL0796・22・6526)まで







